最近また高値圏に近づいていることもあり、注目度が高く興味ある方からの相談です。所得税率の高い富裕層にとって現行制度上は手が出しづらかった仮想通貨。税制改正が入るかもしれません。
2025年税制改正大綱で明記された
一時期、仮想通貨高騰により大量の「億り人」発生か?と話題になりましたよね。利益確定(売却・交換など)しない限り納税する必要はないため実際に税金を納めた人がどれぐらいいたか不明ですが、仮に納めるとしたら住民税と併せて最高税率55%です。上場株式売却益の約20%と比較すると大きな負担でした。
なぜこのような違いが生まれるのか?
→答えは所得区分が違うから、です。 上場株式の売却は「譲渡所得」に分類し給料や不動産所得などとは別に計算され(分離課税)、利益に対して一律約20%を納めます。一方、現行制度において仮想通貨に係る利益は「雑所得」に分類され給料や不動産所得と合算(総合課税)し、所得に対して最高55%を納めなければなりません。
これを聞いてどちらに投資したいですか?
→多くの方の答えは上場株式となっていたわけです。この流れが今後変わるかもしれません。値動きが激しい投資を好む人もいますから。
2025年税制改正大綱において仮想通貨売却益についても分離課税採用を検討すると明記されました。その後、2025年4月に意見募集を行い5月10日に締め切り間もなく金融庁の検証を経て最終案が出てくるのではないかと。
おおむね世論も分離課税に肯定的で改正が入ると思います。仮想通貨に興味のある方は以前よりは投資先として魅力的になると考えて良さそうです。
おわりに
仮想通貨の未来はどうなりますかね~。
私自身は3人の子育て真っ最中であり、、、仮想通貨へ投資するほどの原資を持ち合わせていません、笑。
投資スタイルは人それぞれです。
リスク許容度に応じて自己責任で決定すべきものなので「これ」といった画一的な正解はありません。…が、税制優遇面から述べるならば優先度としてはNISAやiDeCoが先になるかなと思います。非課税になりますゆえ。
これらの限度額を埋めた上で、なお余力があるという羨ましい方(富裕層)にとっては選択肢が増える改正となるでしょう。
今日はここまで、また次回も宜しくお願いします!
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