「壁の向こうには…海があって 海の向こうには自由があるずっとそう信じてた……でも違った 海の向こうにいるのは敵だ」(進撃の巨人_第90話より)
私も勤務経験ありますから同じことを感じていました。記事にしてみました。ご参考まで。
自分の好きなことしかしない!は…
正直なところ最初からこれをできる人、いないと思います。生活習慣や家族構成によって人それぞれですが…これをやっては食べていけません。理想(目指すべきところ)だと思うんですけどね。
「好きなことだけやって生きていこう!」という趣旨の書籍がたくさん出版されていますが、彼らも最初からそれができていたわけではないでしょう。私の感覚なので聞き流して構いませんが、甘く見ない方が良いです。
業務委託契約という形式をとっているのに会社員のような働き方をするフリーランス(名ばかりフリーランス)が問題になっています。この場合はたして「自由」と言えるかどうか…。本来、業務委託とは委託者から指揮監督を受けない、時間的な拘束を受けない、ことになっていますが実態はどうでしょう?全てのフリーランスがかっこいい(私は思ってません)働き方をしているわけではありません。
まだ勤務先があってこれから、と思っている方はくれぐれもご注意ください。もう独立しか選択肢はない!という方は困難が待ち受けていていても一歩踏み出すしかないので、むしろシンプル。その強い思いがビジネスの成功確率を高めます。
雇用したらフリーじゃなくなる?
社員さんの目を気にしなくてはいけません。1人であればいつ働こうが、いつ遊ぼうが自己責任であり誰も文句を言いません。ただ、従業員さんがいたらどうでしょう?難しくなると思いますよ。
勤務経験がある方、一度は同僚との飲み会で上司(役員)の愚痴をこぼしたことがあるのではないでしょうか。「たいして仕事もしてないのに報酬もらって…」と。自分が言われたら嫌じゃないですか?私は絶対嫌です。
社長はリスクを負ってビジネスをしているから従業員さんとは違う。「経営責任」に対する報酬が役員報酬だ、と私は知っていますが従業員さんはそう思いません。かつてのように、従業員にどう思われようと構わない、文句言ってもどうせ辞めない、辞めてもまた雇えばいい、という時代ではありません。
人が集まらなくて事業が続けられないと悩んでいる社長は多くいます。中小企業は採用が大変。従業員さんの目しっかり気にしてください。いやいや、自由にさせてくれ!という方は直接雇用は控えた方が良いかもしれません。派遣会社か外注さんに仕事を依頼しましょう。
年末調整ってありがたい
やっと税金の話になりましたね、笑。
会社員の場合、給料計算を会社がやってくれます。年末に所定の書類を提出すれば給与所得控除・各種控除(一部除く)を考慮して所得を確定してくれます(年末調整)。所定の書類を提出するだけで済むのでとてもありがたく、フリーランスにないメリットです。なんと無料ですし。
一方、フリーランスは会社員と違って仕事に専念すればよい訳ではありません。自分で課税所得を計算します。そう確定申告が必要です。業種にもよりますが結構な時間を奪われますから1月、2月、3月で仕上げようと思っている方はこの時期に時間を確保しなくてはなりません。
確定申告提出書類である収支内訳書or青色申告決算書を作成するため日々の取引を把握します。売上・経費を証拠書類から記録する作業です。これを年明けから仕上げようとするのはおススメしません。証拠書類の紛失、取引内容の失念などあるからです。また、昨年12月までの所得を申告をするわけですから、年明けからでは節税策があっても実施できません。
自分で所得を計算する作業は嫌な人にとっては嫌なものです。フリーランスは自由だ!と言って無申告は法律上、認められません。当り前ですがフリーランスでも法律には縛られます。この点もフリーランスって大変の1つかもしれません。
おわりに
楽じゃないよ、という話ばかりしてしまいました。
それなら何故あなたは?と大いなるツッコミが入りそうなので「いいよ!」という話もしておきますね。徳永さん儲かる(年収が上がる)から独立したんですよね?と言われることがありますが、才能がないのか会社員の時とそんなに変わってないです…。収入ついては人それぞれでしょう。
1位:時間をコントロールできる
①ちょっと疲れた②家族との時間が欲しい③友達との時間が欲しい④旅行に行きたい⑤バイクに乗りたい⑥ゲームやりたい⑦アニメ見たい⑧なんかよく分からんが休みたい、と思ったら仕事を受けないという選択肢もあるわけです。指揮監督を受ける義務を負う会社員だったらできません。こんなことしてるから年収が…というご指摘も重々承知してます、笑。ただし、本文でも触れましたが名ばかりフリーランスや従業員さんを雇用している場合に時間のコントロールは難しいでしょう。
2位:自分で決められる
①顧問契約を締結するかどうか②どこで仕事をするか③何を勉強するか(書籍・研修)④会計ソフト・税務ソフトは何にするか⑤消耗品はどれするか、などなど自分で決められます。特に①が会社員だとできません。その他②③④⑤も私はできなかったので、良かったな~と思う点です。※税務代理業務は事務所でしかやりません。
3位:満員電車に乗らなくていい
1位2位以外、大きなメリットを感じませんがあえて言うならばです。3つぐらい示さないと魅力を感じて頂けないのではないかと思いまして、笑。満員電車はストレスという話はあちこちで聞くし、実際に私も嫌でした。移動時間は仕事(給料)にならない・混みすぎて本も読めない時間の無駄、と大いに不満でした。結局これもいつ仕事するか決められる、どこでも仕事ができる、という1位2位に含有されている話ですね。
コロナ禍で働き方も大きく変わろうとしています。税理士業界も体制整備が進められ、在宅勤務も現行法上問題なしとの見解が日本税理士連合会から出ました。従業員さんのことを思えば当然のことだと思います。是非、今後も会計業界は働きやすい環境を提供できるというイメージを定着させてほしいです。ネット検索で「会計事務所」とか「会計業界」と打つと予測に「ブラック」…悲しいです。私がお世話になった事務所は全くそんなことは無く…他の事務所ってそんなに過酷なの?と恐れおののいたものです。
もし会計業界を希望している方がこの記事を読んでくれていたら皆さんのことを考えてくれる事務所はきっとありますよ、と言いたい。
本日はここまで、また次回も宜しくお願いします!
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