仕事で車を利用する方は多いのではないでしょうか。(荷物積載可能な)移動手段になりますし、雨に濡れない&プライベート空間なので停車すれば、電話やパソコン操作も可能です。記事にしてみました。ご参考まで。
プライベート兼用の場合
仕事用の車とプライベート用の車を分けている、という方は少ないはずです。この場合には他の経費と同様ににプライベート部分は経費になりません。使用時間や使用距離で按分割合を算出して仕事部分のみ経費にします。按分割合については調査でも論点になりやすいので合理的な数値をしっかり出しましょう。
10万円未満、青色申告なら30万円未満の資産は消耗品費として処理できる、と以前記事にしました。
https://tokunagazeirishi.com/supplies-expense-or-depreciation/
ただし、車はその購入金額を考えればほとんどのケースで減価償却の対象となるかと思います。新車購入であれば普通車6年、軽自動車4年に渡って経費化します。
中古車を購入した場合
新車購入の場合の償却期間(経費化する期間)は上述の通りですが、中古車の場合は既に使用期間があるため償却期間が短くなります。算出方法は次の通り。
(法定耐用年数(6年or4年)-経過期間)+(経過期間×20%)
※1年未満は切捨て、2年より短い場合は2年
よく4年落ちのベンツを買いなさい、という節税対策の記事を見掛けますがその理由は中古資産の償却期間算定方法にあります。どんなに古い中古車を購入しても償却期間は2年より短くはならなず、車(普通車)の場合は4年落ち以降が2年になります。…であれば、新しい方が良いですよね、ということで『4年落ち』をおススメしているのかと。4年落ちじゃないとダメなわけではないです。5年落ちでも同じ効果があります。
仕訳は複雑…
車の購入費用の中には様々な種類の支払が含まれています。会計処理にはそれらを反映させますので購入時明細を見ながら科目を決定しましょう。主な項目は次の通り。
・本体価格、附属品→『車両運搬具』
・名義変更、車庫証明、資金管理の手数料→『支払手数料』
・自賠責保険、任意保険→『保険料』
・リサイクル預託金→『預け金or預託金』
・自動車取得税、自動車重量税、車庫証明費用→『租税公課』
購入後に出てくる費用として考えられるのは、次の通り。
・ガソリン、車検、洗車→『車両費』
・コインパーキング→『旅費交通費』
・自動車税→『租税公課』
・自賠責保険、任意保険→『保険料』
車購入は頻繁にないので、処理方法は忘れます。いろいろ項目分けするんだっけ、ぐらいの記憶で良いです。都度ネット検索して会計処理方法を確認しましょう。
おわりに
2000年ごろから「若者のクルマ離れ」という言葉が使われだしたようです。確かに聞いたことがありますし、そのような実感もあります。私の世代も該当しているだろうと思います。何を差し置いても車だ!という感覚が私にはありません。…ただ、私の両親もそんな感覚はないと思いますけどね、笑。結局のところ、いつの時代も必要性と予算配分の問題ではないでしょうか?
仕事利用についてです。これはまさに必要性があって買うことが前提となります。仕事に係わりのないものは経費にならない、とこれまでの記事でも書いてきました。車でも同じことが言えます。趣味性の高いスポーツカーなどは本当に仕事に係わりがあるのか?説明を求められるかもしれません(かなり高い確率で)。
高級車だから、スポーツカーだから、という理由だけで否認されることはありませんが、仕事との係わりは説明できるようにする必要があります。根拠はしっかり準備しておきましょう。
本日はこれまで、次回も宜しくお願いします!
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