保険とか入った方がいいんですか?

税金

預言者ではないので分かりません、笑。将来リスクに対する補償を付けるか否かは基本的にはご自身で判断すべきでしょう。ただ、私が聞かれているのは税金計算において優遇措置ありますよね?どんな制度ですか?という趣旨だと思いますので、記事にします。ご参考まで。

保険はいろいろ

先日、必要経費を積み上げる以外に税金が下がる要素として所得控除がある、と言いました。
https://tokunagazeirishi.com/is-there-anything-other-than-expense/

一定の保険料を支払うと受けられる所得控除があります。『一定の』という表現になったのは、全ての保険が控除対象になっているわけではないからです。例えば、自動車保険は所得控除の対象にはなりません。事業用として使用しているなら事業割合に応じて必要経費に算入します(経費になります)。私が加入したことのあるもので所得控除の対象となる保険を紹介すると下記です。

①医療保険:入院、手術、通院した時などに給付されるもの
②傷害保険:ケガ、事故などがあった時に給付されるもの
③がん保険:がんの治療を受けたり、入院した時に給付されるもの
④生命保険:人の死亡による経済的損失に対して給付されるもの
⑤学資保険:子供の将来の教育資金として給付されるもの
⑥火災保険:火災や風水害による損害に対して給付されるもの

所得税法上の区分が大事

上で紹介したものを所得控除の種類によって分けると2つに分けられます。①~⑤が『生命保険料控除』で⑥が『地震保険料控除』です(地震に対する補償がついているもののみ)。

更に、生命保険料控除は保険の種類を『生命保険料』『個人年金保険料』『介護医療保険料』の3種類に分けています。上の例では①~③が介護医療保険料で④・⑤が生命保険料です。私は民間の保険会社と年金(個人年金保険)契約はしていません。契約している方はその支払いが個人年金保険料となります。

種類なんてどうでも良くない?と思われるかもしれませんが、税金計算においては大事です。支払った全額を対象として控除額が計算されるなら種類なんてどうでも良いのですが…それぞれの種類に上限設定がなされています。生命保険料(3種類)の現契約における控除額は8万円以上払っても最大4万円(3種類合計で12万円)まで、地震保険料については5万円以上払っても最大5万円です。

優遇措置を最大限に活かしたいなら

保険の種類によってそれぞれ上限があると言いました。他の人と同じ保険料を支払っていたとしても保険料控除の額は異なることがある、ということです。

例えば、生命保険のみ年間何十万円もの保険を掛けていたとしても保険料控除は4万円です。一方、生命保険に8万円、介護保険に8万円、個人年金に8万円、地震保険に5万円掛けた場合は合計17万円の所得控除になります。4倍以上控除額に差がでます。年間8万円や5万円となるような、そんな都合の良い保険契約があるのか分かりませんが、これから保険加入を考えている方は目安にして頂ければと思います。

※生命保険契約(個人年金含む)で平成23年以前の契約をしている方については別の計算になります。この記事ではこれから保険に加入する方向けに書いている為、省略しています。

おわりに

優遇措置を最大限に活用したいならば、という話をしました。ただ、私はそこに捉われ過ぎない方が良いと思います。保険本来の目的は税金を安くするためではないはずです。健康な時にはあまり意識しないかもしれませんが、補償があってよかったと思う日が来るかもしれません。その補償の額を決めるのが掛金なわけでして、多ければ多いほどその「良かった」感も増すことになるでしょう。

私はと言いますと、就職時から加入している生命保険、子供が生れてからは学資保険を契約し、生命保険だけで年間何十万も払っていましたが最近いくつか解約しました。毎年の健康診断結果とこれからの食生活や運動習慣などの要素を分析し、まぁそんなに生命保険を掛ける必要ないだろうと。いずれも貯蓄性のある保険契約でしたが、投資目的であれば保険よりも魅力的なものは他にたくさんあります。

ただ、あくまで個人的な予測でしかなく予測が外れて命を落とすことだってありますよね。投資商品(株式、ビットコイン、FXなど)では、当然ですが死亡に対する補償はしてくれません。冒頭にも言いましたが将来のことは誰にも分かりません。私の決断が正しいかどうかは現時点では何とも言えないのですが『解約する』と判断した自分の選択には責任を持たなくてはなりません。

※逆に地震に対する懸念が高まっていますので(30年内震度7強が関東に来る可能性は…などの報道にびびってます、笑。)地震保険に加入しました。

皆様も所得控除の件も含めて現在加入している保険について、検討してみては如何でしょうか?
本日はここまで、次回も宜しくお願いします!

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