日本市場に魅力を感じない人が多い様ですね。日本企業は株主に対して良いイメージがない(優遇されていない)ことも原因かもしれません。株式投資を行うなら外国の会社!と決めている方向けに記事にしてみました。ご参考まで。
外国で生じた儲けに日本の税金がかかります
たまに「外国の株なんで外国で課税されておしまいですよね?」と勘違いされている方がいます。実際は日本に住んでいれば国外で生じた所得(儲け)にも日本の税金がかかります。
売却益については所得税15%、住民税5%です。配当については申告不要or申告分離課税を選択すれば売却益に係る税率と同じ。総合課税を選択すると超過累進税率の対象です。
申告不要?分離課税??総合課税???となっている方には別の記事を用意しています。
https://tokunagazeirishi.com/i-make-another-tax-return/
ご参考まで。
※2037年まで所得税に対して2.1%の復興特別所得税が追加で掛かります。
二重課税問題の件
えっ、外国でも税金とられて日本でも取られるの?ものすごく損しているじゃないと思った方は鋭いです。これが二重課税問題です。この問題を解決する為の制度が用意されているのでご安心ください。
国外で既に所得税が課税されている所得については、その外国所得税額を所定の計算(複雑なので省略)により日本の所得税から控除することができます。外国税額控除といって申告書第一表46~47の欄に記載して差引くようになっています。
※上記記載以外に外国税額控除に関する明細書も必要。これが複雑です・・・。
これらの書類作成が必要ということは…税務署が把握して勝手に差引いてくれるわけではない。そう確定申告が必要です。自分でやるのが嫌なら申告代行コストが掛かります。それも含めての海外株式投資です。
配当控除適用なしは痛いか?
確定申告が必要なことに加えて、外国株式は国内株式に認められている配当控除の適用がありません。高額所得者であれば総合課税を選択しないので問題ありませんが、総合課税の(配当控除を受けた)ほうが有利になる所得区分の人は日本株と比較検討すべきです。
世の中、大体の人が高額所得者以外に該当します。ゆえに高額所得者は「高額」と認識されるわけでして。ただし株式投資している層に限定すればどうでしょう。税理士と接点のある方は高額所得者が多いので業務上では、ほぼ配当控除は選択しない状況ではあります。あくまで現場感覚です。
※一般論ではありません。
昨今の投資ブームで投資を始めた方も多いでしょう。NisaやiDeCoの非課税枠を超えて投資している方はご自身の所得税率を確認することをおススメします。
おわりに
私は投資の専門家ではないので外国株ってどうですか?に回答できる立場にはありません。今回は税金関係についてのみ書かせて頂きました。投資のプロでも「投資はあくまで自己責任でお願いします!」ですよね。
正解など誰にも分からないでしょう。分かっていたら人に教えませんから、笑。素人考えながら個人的に気になる点は「為替リスク」「カントリーリスク」「信用リスク」の3点でしょうか。
為替リスクはヘッジ取引を追加しない限りどうにもなりません。将来の為替市場を読める人がいるとは思えません。株価の変動も同様なので二重にギャンブル性が高まるといったイメージです。
カントリーリスク、信用リスクについて。外国に対する情報は自国よりも普通は少ない。語学堪能で日本国にいながら海外トレンドを常に入手できる、といったレアケース以外は情報弱者でしょう。よく分からないものに投資する、言われた通りに投資するというスタイルになり納得感のない投資で個人的には好みではありません。
海外はインデックス投資(S&P500・全世界株などなど)で良いのではないかな?そもそも海外に限らず素人はインデックスでいいのでは?と考えています。ギャンブルする気満々の方には物足りないかと思いますけど。最後は素人の戯言と聞き流してください!
今日はここまで、次回も宜しくおねがいします!
コメント