窓口に行き印鑑をもらい納付したという実感(安心感)を得たければ止めません。が…コロナ禍の影響を受けて遅ればせながら税金納付についても非対面化が進んでいます。政府もポイント還元によってキャッシュレス化推進を図っていますよね。国が動いたということは国税庁(税金)にも影響を及ぼします。今回は「税金の支払」について記事にしました。ご参考まで。
指定金融機関の預貯金口座から振替える
個人事業主の場合に最も利用されている方法です。こちらは昔からある納付手続です。事前に税務署又は金融機関に対して振替依頼書を提出することで自動的に納付額を引落してくれます。手続きについては下記をご参考まで。
https://www.nta.go.jp/taxes/nozei/nofu/24100020.htm (国税庁HPより)
メリットは①納付漏れが発生しないから安心②一度依頼書を作成提出すれば口座変更や住所変更などなければその後の作業が発生しないという点。(住所変更を強調した理由は忘れやすいからです。)
引っ越しをした場合、再度口座振替依頼書を提出するか「所得税・消費税の納税地の異動又は変更に関する届出書」を提出しないと税金の引落がされず納付漏れとなって延滞税が発生します。ご注意ください。
※現時点で法人への適用はありません。法人経営者の皆さんは別の方法を取ることになります。
電子納税する
ダイレクト納付という事前届出が必要な方法とインターネットバンキング等を利用して納付する方法があります。現場の感覚としてはまだまだ普及している感じはないですね。
会計事務所側としても納付書を郵送してしまう方が手間が掛からないという事情もあるのかもしれません。私自身は①郵送代(コスト)②メールと違ってすぐに届かない(時間効率)③ちゃんと届いているか?納期限までに納付してくれるか?とか諸々不安、という理由からITに抵抗感のない経営者さんには電子をおススメしてます。
もっと手続きが簡素化すれば一気に浸透するのではないか?といったところです。手続きについては下記をご参考まで。e-Taxで電子申告する流れの最後(5送信結果を確認する)に「納税について」として説明があります。
https://www.e-tax.nta.go.jp/hojin.html (国税庁HPより)
クレジットカードで納付する
クレカ払いできますか?はよく質問されます。できるんですが、決済手数料が掛かるんですよ…。10,000円につき約83円(税込)です。これより低いポイント還元率だと損をするし現金とポイントは等価ではないと感じる方にはおススメできません。
例えば、私がメインで使っている楽天カードは税金支払は2021年6月から500円につき1ポイントになってしまいました。これまで100円につき1ポイントだったのでかなりの改悪(1/5)ですね…。
楽天カードは6月以降クレカ払いをすると決済手数料がポイント獲得を大きく上回り、税額が大きくなればなるほど損失が大きい。手元資金があるならば利用すべきではありません。
高還元率のカードをお持ちの場合に検討いただければ。下記にリンクを貼ります。
https://www.nta.go.jp/taxes/tetsuzuki/shinsei/nofu-shomei/nofu/credit_nofu/index.htm
おわりに
世の中はコロナウィルスによって半ば強制的に非接触型社会へ舵を切り始めました。DX(デジタルトランスフォーメーション)を加速させるための税制改正も入りました。当然の流れとして税金納付についても自宅で完結できる便利な機能が増えてます。上記ではご紹介できませんでしたが、コンビニ納付やキャッシュレス決済(PayPay、LINE PAY等)なども。
多くの方がまだ採用しているであろう「税務署や金融機関の窓口に直接行く」方法はおススメしません。感染リスクを高めることは避けたいし、生産性(時間効率)の観点からも宜しくないからです。
窓口の営業時間内に行くことを強制され仕事を中断しなければならない、行くまでの時間、行ってからの待機時間などなど、自社PCから操作できる手続と比較してデメリットだらけです。直接窓口に行ってる方はこの機会に他の方法を検討してみましょう。
ちなみに、、、私は決してリアルを軽視している訳ではありません。税務顧問業務においても最近は訪問面談に変えてZOOMを利用したミーティングも増えてきました。私の移動時間を短縮できるという理由から少しのお値引きをさせてもらってますが、それでもたまには直接話がしたいというお客様が一定数いるのは事実だしその気持ちも分かります。
皆さんもZOOM飲みなどで感じていると思いますが、やはり画面越しに話すのとリアルで話すのは違いますからね。私は感染リスクを極度に恐れて絶対に人と会わないという姿勢ではないので誤解なきよう、笑。「税金の支払」に関してはリアルにこだわる必要ないのでは?というご提案でした。検討くださいませ。
私は今年から固定資産税と住民税をLINE PAY支払に変更。電気・ガスの支払もLINE PAYです。決済手数料なし&LINEポイント還元あり(0.5%ですが)でコンビニ納付よりお得です。いつどこにいても支払できるので時間効率も上がりますし。前回納付はキャンプ場で焚火中スケジュールを確認、ふと思い出してたまたま通帳類と共に持ち歩いていた納付書から納付を済ませました。コンビニ納付でも同じですけど納付漏れには注意ですね。スケジュール登録をお忘れなく。
手間についても書いておきます。もともと使用している楽天PAY(キャッシュレス決済)に対応していなかったので①LINE PAYとLINEクレジットカードの申し込みをしました。②各支払先へ支払方法の変更申込をしました。手間はこれだけですね。私は「メリットあり」と判断しました。皆さん如何でしょうか?既にPayPayやLINE PAYを利用しているならもっとスムーズに移行できますよ。
本日はここまで、また次回も宜しくお願いします!
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